土間の墨入りモルタル(もやっと?)金ごて押え仕上げと亀裂対策

モルタル、コンクリート

このたび、土間のモルタルで墨を入れて黒くして、さらにもやっとした鏝ムラを出すような仕上げをしてほしいと、お施主様の喫茶店のオーナーさんから依頼がありまして、そのような施工を行いました。
そしてまた、同時にモルタルの亀裂防止対策についても、施工時にさまざまな工夫をさせていただきましたのでご紹介いたします。

まずは、モルタル打設前の状況です。

亀裂対策として、

①吸水調整材を塗布します。目的は、下地のコンクリートは水分を吸ってしまうため、打設後のモルタルが必要な水分を下地のコンクリートに吸われて、ドライアウトし、亀裂や剥離をさせないということがあります。写真は吸水調整剤を塗布済です。

②写真にあるように、まずはモルタルの亀裂対策として、ワイヤーメッシュと呼ぶ鉄筋を敷き詰めました。モルタルの平均厚みが今回20mmでしたので、一番細いφ3.2mmのワイヤーメッシュを使用しました。本来であれば、重ねしろを付けて結束線で結ぶのですが、鉄筋が2重に重なるとモルタルのかぶり厚が少なくなってしまうため、あえて重ねしろを無くしております。このときワイヤーメッシュが反って、仕上げモルタルから飛び出ないように注意が必要です。また、もしモルタルの厚みが10mm程度だったら、ワイヤーメッシュではなくグラスファイバーネットを伏せ込むということになるかもしれません。

③次の亀裂対策として、ところどころに目地材を入れました。これは真鍮目地と呼びますが、ステンレス目地を使用することもあります。一般的には3m四方以内に入れるとよいともいわれております。

④次の亀裂対策として、「モルハード」という混和剤(収縮低減剤)を混入しました。この写真はバケツの中に水を入れからモルハードを溶かしている状況です。この後に生コン車の中に直接入れてかき回してもらっております。

いよいよモルタル打設です。

⑤この時の亀裂対策としては、とにかく生モルタルの水分量を規定量以上増やさないことが大事です! 水を入れると作業しやすくなるのですが、亀裂のリスクは非常に高くなってしまいます。。。

モルタルを均して、約1時間後くらい経過し水が少し引いてきたところで、もう一度トンボや定規等で平らになるように摺り、木鏝、金鏝という順番で表面をきれいにしていきます。

そして今回、ご要望頂いていた「墨入りもやっと仕上げ」のための墨を撒いていきます。この墨は今回は「バイエル(黒)」という色粉を水で溶かしたものを使用しますが、左官墨や松煙を使用することもあります。

垂らした墨を多すぎず、少なすぎず、もやっとなるように金ごてで押えていきます。

若い職人もこの仕上げは初めてということで、一緒に頑張ってます。

数時間後、もう一度金ごてで押えて完成です^^
この後数日かけて乾いていくのでこの色が少しおとなしく落ち着いていくかと思います。また、土間モルタルの亀裂は1~2か月後までは徐々に出てくることが多いので、これから様子を見ていきたいと思います。

左官職人が鏝を使用している写真

施工事例

ショールームの外装写真

左官のショールーム

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ハマニ株式会社は静岡県浜松市を拠点に置き、左官工事や土木工事を行う職人が常時30人以上在籍する職人集団です。地元で創業50年以上。技術の高さと職人マナーの良さが特徴の会社です。