土間工事でたたき(三和土)風仕上げを施工しましたので紹介いたします。
左官でいう「たたき」とは、漢字で「三和土」と書きます。これは「三」つの素材を調「和」のとれた配合で混ぜ合わせた「土」を叩いて付き固めた仕上げということの当て字ということだと思います。
三つの素材とは、「土」「消石灰」「にがり」の3種類のことになります。
セメントのが発明される前は、土や石灰を使用して、壁や土間を固める工法が主流でした。(ちなみにセメントも「土(粘土)」と「石灰」を混ぜ合わせて焼いたものです!)
さて、今回は伝統的な建物の工事で、昔ながらの「たたき」ではなく、「たたき風」の仕上げを行いました。昔ながらの土は厚みも多く叩いて付き固めるには時間と手間とお金がかかるため、既製品の「フッコーたたき」という商品を使用しました。
施工方法は、コンクリートやモルタルの下地の上に厚み20㎜で塗り付け、少し固まってきたら頃合いをみて、スポンジで拭き取るという工法です。
自然の土っぽい色と風合いが出るとてもよい材料だと思います。