そもそも「プレミックスモルタル」とは、あらかじめ、「セメント」と「砂」が正確に配合され袋詰めされておりますので、水を加えるだけで「モルタル」が出来ます。(ホームセンターにあるインスタントセメントとは全く違います。)
現場で「セメント」と「砂」を混ぜて「モルタル」を作ったときよりも、材料単価は少し高いのですが、メリットとしては、品質が安定しているので、確実な強度(圧縮、曲げ、付着)が出ます。
それから、中に配合されている砂がここ浜松の天竜砂(角が尖っている)と違うため、とても塗りやすいです。
さらに、「少しだけ使用する時」、「高層ビルや地下などの材料の搬入が大変なところ」には本当に重宝します。
時代の流れでしょうか・・・、「品質」や「強度」が大事になる大きな「野丁場」の現場には、いろいろと規制や制限がありますので、そういった意味では、職人のカンや経験にまかせるだけでなく、今後このような材料が主力になってくるのかもしれません・・・。
「左官」の材料は、様々な機能の優先順位がありますので、用途によっての選択はいつも頭を悩ますところです・・・