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2008年6月6日

おおつかべ

財布の中を整理していたら、
職人さんに買ってあげたコーヒーのコンビニのレシートがでてきました。
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・・・ん!??
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オオツカベ・・・

大津壁!!


・・・どうやら思考回路が少し変になっているようですicon20icon14icon07



左官屋さん以外はあまり分からないマイナーな小ネタでした。スミマセン・・・
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2008年6月5日

黒壁の復元2

杉皮はシュレッダーをかけたりしてみたのですが、
60年前の壁のように細かくなりません。
はさみでこれ以上細かくするにも・・・。
昔の人はどんだけ手間をかけていたのかを考えると気が遠くなりますicon07

近くにあった「みじんスサ」というワラの細かいスサを見比べてみると、
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なかなかいい感じです。

これを松煙で染め、代用することにしました。
本来のものと違うのが少し残念なところもあるんですが・・・。
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こんな感じになりました。

施工状況です。
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私も少し塗らせていただきましたが、
「粉つのまた」が入っているとはいえ、ワラがあまり滑らないので、
とてもスーッと塗れません。
小さい鏝で厚くならないように伸ばしながら塗っていきます。


まとめです。
この壁は理由は分かりませんが、
左官の本にも載っていない(私の知るかぎりですが・・・)壁でした。

繊維壁の前進的な壁ということで、
材料さえそろえば比較的施工難易度は
それほど高いものではないと思います。

また、この黒い壁はこれからも普通の民家では
使用することはほとんどないと思います。
理由は繊維壁の質感が今の時代にあまり受け入れられていないと
考えられるからです。

ただし、樹脂ではなく、膠を使ったということで
非常に貴重な経験にもなりました。
漆喰や大津磨きとは一味違う昔の工法として
記憶にとどめておきたいとおもいますicon01

2008年6月4日

黒壁の復元1

以前、ブログで紹介した60年前の「黒壁」を復元して施工しました。

https://hamani.hamazo.tv/d2008-03-26.html

https://hamani.hamazo.tv/e1179869.html

杉皮」を細かくして、黒く染めて、「(にかわ)」で固めるという方法です。

まずは見本作りからです。
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材木屋さんから分けてもらった「杉皮」を細かく切ります。
すごく手間がかかりました。
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こんな感じですが・・・。
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それを「松煙(しょうえん)」という墨で染めます。
3日間くらい寝かして、一度煮詰めました。
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これが「膠(にかわ)」です。
ちなみに膠とは、動物の皮革や骨髄から採られる強力な糊です。
古くは古代壁画や原始絵画の時代から使用され、
現在でも日本画の制作においては、
画面と絵具を接着するものとして重要な素材のようです。
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膠を一昼夜水につけた後、少し暖めて溶かします。
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それを布でこします。
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染めた杉皮を乾燥させてさらさらになりました。
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「杉皮」と「膠」と「粉つのまた」を配合しました。
塗りやすさをみて配合の調整です。
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そして見本を作りましたが・・・。
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が60年前の壁で、が今回作ったものです。
杉皮の大きさが大きすぎました・・・。

失敗ですicon07
                                    つづく。
2008年5月30日

三和土

三和土(たたき)」の施工を行いました。
三和土」で「たたき」と読みます。知らない人ははなかなか読めませんねicon21
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三和土」とは「」「石灰」「にがり」の3種類を混ぜて床に均して叩きます。
セメントのない時代はこのようにして床を固めていたそうです。

icon22なんでこの3種類なの?ということですが、
  「」に「消石灰」を入れることで硬化します。
  「にがり」は硬化を長時間持続させるためです。(・・・と思います)

    「にがり」とは「海水」の「塩」を取り除いたものです。
     「塩化マグネシウム」でも代用できます。

    「塩化マグネシウム」は豆腐を作るときにも使用しています。

・・・さて前置きが長くなりました。
icon34まず、見本を3種類作りました。
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) 深草砂利+消石灰+にがり   叩きのみ
) サバ土+白セメント        叩きのみ
) サバ土+消石灰+にがり     掻き落とし&洗出し

   「深草砂利」とは京都の土です
   「サバ土」とは浜松で園芸用や畑土に使用する普通の土です
     (「マサ土」との違いがよく分かりませんが、方言でしょうか??)
結果、(左)の深草砂利(ふかくさじゃり)に決定しましたicon32

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icon34施工方法です
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材料をミキサーで撹拌します
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均します。下地は砕石です
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定規で平らに均します
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廻りを叩きます
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中央を叩きます
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洗出しをします
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完成ですicon22


このあと1週間くらいの養生をして乾燥させます。
「白華」が出ないよう雨に濡らさないようにして、風通しもよくしておきます。
あとは「亀裂」がでませんように・・・icon15icon06

2008年5月7日

黒壁の正体

3/26のブログで書きました60年前の黒壁の正体が分かりました!!icon22
https://hamani.hamazo.tv/d2008-03-26.html
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正体は「杉皮黒壁」(勝手に命名icon32)だそうです。
繊維壁の前身の壁で、昭和30年ころに全国的に流行ったとかで、
高級なお宅に塗られたようです。

施工工程は以下の通りです。
1.杉皮を2分の長さに切る
2.薄めたお酢であく抜きをする
3.松煙(しょうえん)を溶かした液で染める
4.膠(にかわ)と混ぜ合わせ塗る

ちなみに私は
1~4のどれもやったことがありません。
たしかに膠を使っているので、剥がしてみた壁をみても劣化していません。
昔の人はなんて大変な材料作りをしていたんでしょう。

教えていただいたので早速復元してみますicon33
実はすでに壁を剥がしてあって、いよいよ樹脂系の材料で塗ろうかとあきらめていました。
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教えていただいた「人見さん」ありがとうございました。
本当に嬉しかったです。icon02
2008年4月29日

昔の泥大津壁

お客さんの家の訪れたとき、
来月解体する離れの内部を見させてもらいました。
築年数40年くらいというところでしょうか。
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内部は「泥大津壁」で仕上げてありました。
漆喰」+「色土」を混ぜて塗る左官の工法の一つです。
今のように、「ビニールクロス」や「樹脂系の左官材料」のない時代ですので、
廊下や階段場では壁に手や体が触れやすい場所には
強度のあるこの壁を昔は普通の民家でもよく塗っていたそうです。

よく見ると所々に何かにぶつけた跡や爪で傷を付けた線の跡が見えます。
きっと何十年も小さな子供達が壁をべたべた触りながら
この階段をドタバタ上り下りしたんでしょうね。

この壁をじっとみつめていると、
昔の生活をいろいろと想像してしまいますicon06
2008年4月17日

左官工学

先日、父から古い左官の本をもらいましたicon37
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左官工学」(ヤブ原出版部)
初版はなんと昭和28年3月10日。
私のは第10版で昭和41年11月15日のものでした。

40年前のものです。。。

当時の左官の考え方や技術が、今とどれだけ変わっているか?
また変わっていないか?
を知ることができそうでとてもおもしろそうですicon22



2008年4月16日

塗り壁の亀裂・・・

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プラスターボードのジョイントなどでおこる塗り壁の亀裂・・・。

同じように施工していても
亀裂が出てしまうときはすぐに出てしまいますし、
出ないときは何年たっても出ません。

よく分からなくて本当によく悩まされます。

下地処理方法をいろいろためしていますが、
どの方法が最も亀裂が出にくいのか、
左官職人にアンケートをとって聞きたいです。

もしくは「左官壁におけるプラスターボードの下地処理方法と亀裂の相関関係」
みたいな研究をだれかやっていただけないかと思ったりもします。

下地材を厚く塗れば塗るほど亀裂がおきにくいようにも思いますが、
材料費も手間もかかってしまいます。

・パテ(下地処理材)は何がよいのか?
・ファイバーテープはどのようなものが良いのか?(巾、素材(ガラス繊維や紙など),強さ、厚さ)
 どのように貼ったらよいのか?
・プラスターボードの貼り方はどのようにするのが最適か?
・ビスの間隔は?などなど

左官屋だけでなく大工さんにも協力していただく部分もあるように思います。
その方法を早く確立して、
しっかりとしたマニュアル作りをしないといけませんね。
2008年4月15日

勝手口のステップ台

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どこにでも普通にみる「勝手口のステップ台」です。

これを見ると案外左官職人の腕の差が腕がよくわかったりしますicon08

作業工程の流れは以下の通りです。

1.基礎に寸法線を書く
  →そのときモルタルの塗り厚分も計算しておく
2.コンクリートブロックを積む
3.中に土やコンクリートを入れる
4.モルタルで土間や立ち上がりを塗りつける
  →そのときに水がたまらないように水勾配をつける
  →定規を使って(貼りつけながら)寸法通りにモルタルを塗る
  →面引き鏝で角を直角、垂直に決める
5.金ゴテで鏝波のないように綺麗に押さえる
                               以上

こんなかんじで、左官の基本的な作業がほぼ含まれています。
そして慣れた職人はこれを一日かからずに作ってしまいます。

玄関ポーチとは違って控えめにひっそりとたたずんでいる
このステップ台
こんどじっくり見てみてはいかがですか??

2008年4月14日

変わった左官のシゴト

左官のシゴトは最近少ないでしょう?
なんてことはよく聞かれるのですが、
そんなことはありません。
左官職人はいろんな仕事をこなします。

ということで、ちょっと変わった仕事を紹介します。
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この穴はなんでしょう!?

実は、ここはみかん農園で、
農薬をまくときに使用する水を
建物からの雨水利用して溜めておく穴です(^_^;)
深さは2m以上あります。。。

漆喰で穴の壁や底を塗ってありますが、
だいぶ傷んできたので直して欲しいという依頼があり、
仕事をさせていただいたのでした。

完成写真がなくて残念ですが、
これも左官のシゴトですicon22

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まい(米)かまど

株式会社ハマニ代表取締役 河合滋

代表取締役社長 河合 滋

弊社は約30人の左官職人による職人集団です。

高年齢化に伴い左官職人の減少が急加速していく昨今ですが、ハマニは伝統技術の継承や若い職人の育成、マナー教育、左官の啓蒙活動に力をいれており、これからもさらに飛躍し続ける会社を目指します。

ハマニのリフォーム部門有資格者のスタッフが、安心いただけるプランを提案。 些細な修繕から本格的なリフォームまで、お気軽に御相談ください。

浜松のエクステリア・外構経験豊富な専任スタッフが、お客様の条件にあったアドバイス。 快適なエクステリアづくりを提案いたします。

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