「ちり箒」とは、壁を塗った後、柱などに付いた材料を拭き取るもの。
「墨つぼ」とは、墨を付けて引き延ばした糸を指ではじいて、直線の目印となるラインを出す道具です。
「ちり箒」や「墨つぼ」は左官の鏝以外の大事な道具の一つですが、今ではほとんどが市販のものを使用するようになってしまいました。
しかし、使いやすさや機能を考えて塗る材料や用途に応じて使い分けていくのが正しい考え方かも知れません。
左官の親方を選ぶとき「ちり箒を見てから選べ!」というくらいと言うぐらいちり箒を見るだけで、その職人の仕事ぶりや丁寧さこだわりや能力が分かることが多いそうです。
さて、今回は「シュロ」を材料に製作しました。「ススキ」や「トウ」「チガヤ」で作ることもあるそうです。