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イサム・ノグチ庭園美術館の左官

イサム・ノグチ(1904-1988)とは、20世紀を代表する彫刻家で、モニュメント、庭や公園などの環境設計、 家具や照明のインテリアから、舞台美術までの幅広い活動を行った、きわめてユニークな芸術家です。

晩年は、ここ「香川県高松市」にアトリエ兼住居を構え、この地が未来の芸術家や研究者、そして広く芸術愛好家のためのインスピレーションの源泉になることを強く望んでいたイサム・ノグチの遺志を実現したものがこの庭園美術館です。

詳細はイサムノグチ庭園美術館のHPをご覧ください。


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庭園美術館入口です。

さて、この美術館の中に彼の彫刻が数多く展示してありますが、その中に移築した数棟(4棟だったかな?)の「土蔵」の中にも展示があります。

そしてイサム・ノグチはこれらの「土蔵」を移築するときに、窓のディティールや、外装,内装などすべて彼が指示したそうです。

著作権の関係上、写真撮影禁止でしたicon25
載せれないのが残念なのですが、HPでは遠くからの写真が少し見ることができます。


数棟ある土蔵の一つは、外装が「土佐漆喰(とさしっくい)刷毛引き仕上で仕上げられており、独特の薄黄色の色合いと刷毛模様がなんとも柔らかくて暖かくていい感じですicon01
また、窓まわりのアールにデザインされたシンプルなでティールは、伝統的な日本の土蔵そのものではないのですが、そのシンプルさと重厚感が非常にすばらしいですicon22

そして内部は、「荒壁」のみで、柱と貫板が格子状に見えており、また、ワラと荒壁土の黒ずんでいる肌の感じが

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(イメージ写真です。※イサム・ノグチ庭園美術館の写真ではありません。)
展示品を有機的・人間的なものとして引き出す役割を果たしているように思いましたicon11


「土蔵の活用」、「土蔵の移築」、「土蔵のデザイン」、「イサムノグチと土蔵」などなど、左官の視点でもいろいろな観点から見ることができる美術館です。

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イサム・ノグチの住居だったところだそうです。
外部は漆喰、内部は土壁、土間は三和土(たたき)・・・。左官がいっぱいicon02

美術館の方にお聞きしたところ、地元の個人の左官職人さん数名で施工されたそうです。。。

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受賞歴

まい(米)かまど

しっくいまるわかり大辞典

株式会社ハマニ代表取締役 河合滋

代表取締役社長 河合 滋

弊社は約30人の左官職人による職人集団です。

高年齢化に伴い左官職人の減少が急加速していく昨今ですが、ハマニは伝統技術の継承や若い職人の育成、マナー教育、左官の啓蒙活動に力をいれており、これからもさらに飛躍し続ける会社を目指します。

ハマニのリフォーム部門有資格者のスタッフが、安心いただけるプランを提案。 些細な修繕から本格的なリフォームまで、お気軽に御相談ください。

浜松のエクステリア・外構経験豊富な専任スタッフが、お客様の条件にあったアドバイス。 快適なエクステリアづくりを提案いたします。

常務BLOG ハマニの802だより「左官」という経験とカンに左右されるこのシゴト。 とても難しくて分かりにくいと言われる世界だけど、すごく奥が深くておもしろい! 左官に対する熱い想いを語る社長のブログです。

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