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珪藻土の今後について

ちょいと独り言。。icon06


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珪藻土(けいそうど)」についてです。

珪藻土は左官業界的には一時期のブームも落ち着き、だいぶ騒がれなくなったのかもしれません。。
でも、珪藻土の材料メーカーは未だに増えている気がします。
(正確には調べていませんが・・・70社くらいあるのでしょうか?)

ところで、最近「左官材料としての珪藻土」はあまり良くない方向にむかってやしないかと思ったりします。

理由は、
材料メーカーの材料の中には「樹脂」が多く入っているのに「自然素材100%」といっていたり「ひび割れしない・曲げても大丈夫」などと言い換えているところがあったりします。
また、ほとんどのメーカーが珪藻土以外に何が混入しているのかよく分かりません。
安心できないし、それこそ食品偽装のように思われても仕方がないところもあるような気がします。

ラーメンのスープ」のようにレシピが分からなくて当然という考えもありますが、そもそも国で定められた基準が無いのがよくないのかもしれません。


せめて
・珪藻土の産地
・珪藻土の配合比
・固化剤の種類(石灰・土・セメントなど。樹脂については何の化学物質か?)
・各社統一規格の実験データ

の4点くらいは公開してほしいと思います。

左官的に考えてみると、
・漆喰メーカーほど珪藻土メーカーと左官業界の交流や意見交換がないような気がする。
・自然素材の材料で塗って欲しいというお客さんからの依頼があっても、樹脂など何が混入されているか分からないため、安心してオススメできない。
・漆喰のように様々な工法がないので腕の見せ所が少ない。
・そもそも(ホルムアルデヒド以外の)樹脂が入っていても健康によいのか、機能的にはどうなのかがよく分からない。
・そもそも、一般的に「珪藻土」「漆喰」「炭」「ゼオライト」など体によいとされる材料のうちどれがどこが優れているのか分からない。
・漆喰より材料費が高い。


左官材料としての珪藻土が(漆喰などよりも)優れているのは調湿性や吸臭性などの「機能」です。

今後、生き残っていく珪藻土メーカーは、「まじめに機能を追求」したところなんでしょうか・・・icon06



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株式会社ハマニ代表取締役 河合滋

代表取締役社長 河合 滋

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高年齢化に伴い左官職人の減少が急加速していく昨今ですが、ハマニは伝統技術の継承や若い職人の育成、マナー教育、左官の啓蒙活動に力をいれており、これからもさらに飛躍し続ける会社を目指します。

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