プラスターボードの下地処理材

左官【外部】

最近、珪藻土を塗るときの下地には「プラスターボード(石膏ボード)」がほとんどですが、そのジョイント(つなぎ目)や入隅・出隅などに亀裂防止のために「ファイバーテープ」を貼ったり、「パテ(下地処理材)」を塗ったりします。

要するに壁を一体化することで、ヘアークラックを発生させない配慮をするわけです。

でも・・・同じように施工しても亀裂がでてしまうことがあります。いろいろな要因が重なってプラスターボードが動くためです。

珪藻土でも樹脂が入っていればまだ良いのですが、そのような材料は「機能」や「安全性」は確実に落ちると思います。
そして自然素材に100%に近づいた樹脂の入っていない材料ほど、弾性ではありません(伸び縮みしません)

この難しい自然素材の材料をプラスターボードの上に薄塗り(2㎜程度)で塗るわけです。下地処理が重要になってくるのは当然のことになります。

下地処理に手を加えれば加えるほど、クラックは発生しないのは分かるのですが、予算は限られますし、珪藻土などのメーカー出している説明書のとおり下地処理したり、同時に販売している下地処理材というのもあるので、それを使用すればよいのですが、万が一クラックが発生してもメーカーが補償はしてくれるものではありません。

なにか「左官用で下地処理専用のパテ材」がないものかと思っていましたが、結構よさげな材料を見つけました。

フジワラ科学((株)で最近発売した「ウォールパテ」というものです。

感想は・・・<メリット

  • 練ってあるのですぐに使用できる。
  • ビス穴など厚付けしてもやせない。
  • 伸びるので塗りやすい。
  • 乾いた感じはコーキングのような弾性っぽいかんじがして亀裂がおきにくそう。(まだ初めて塗ったので結果はでていませんが・・・)
  • お手軽な金額
  • プラスターボードと吸水率が近い

デメリット

  • あくまでも樹脂系なので、自然素材に徹底的にこだわる方は不可。

いろいろ賛否両論はあるところですが、普通に良い材料のような気がしました。。。

左官屋さんで他に使っている方がいましたら感想を聞きたいところです。

左官職人が鏝を使用している写真

施工事例

ショールームの外装写真

左官のショールーム

泥だんご(静岡産業フェア)

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ハマニ株式会社は静岡県浜松市を拠点に置き、左官工事や土木工事を行う職人が常時30人以上在籍する職人集団です。地元で創業50年以上。技術の高さと職人マナーの良さが特徴の会社です。