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磨き

2010年1月28日

イタリア磨き その3

イタリア磨き」の仕上げの方法です。

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1回目の塗り付けです。仕上げに模様を出すのでこんなかんじで少しずつ塗っていきます。また、「イタリア磨き」は塗り継ぎが目立ちにくいので、このような大壁でも少人数で施工できますびっくり


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2回目の塗り付けです。1回目に塗ったところを重ねるように塗っていきます。

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1.2回目の材料が乾燥したら、3回目の塗り付けをして、乾かないうちに磨きをしますキラキラ住宅では「玄関」や「リビング」などの壁のワンポイントに似合うかも知れませんね指輪キラキラ

2010年1月27日

イタリア磨き その2

イタリア磨きの下地は「モルタル」で施工しました。ちなみに「モルタル」とは「砂」+「セメント」のことです。
(正確には今回は軽量モルタルを使用し、砂に軽量骨材が混入されています。)

今回のイタリア磨きの塗り厚は0.5㎜ということで非常に薄いです。・・・ということは、この下地のモルタル塗りが平らに塗れていないと、大きな壁を横から覗くとボコボコびっくりに見えてしまいますので、非常に神経を使ってモルタルを塗ります。

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これは、誘発目地部分に目地棒を入れて、モルタルを塗るときの目安に水糸を張ったところです。つまり、この糸のところまでモルタルを塗ります。

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これは、モルタルを塗ったあとにスタイロホームで円を描くようにこすってさらに平らになるように施工しています。

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このような細かいところは、木の棒(定規)を入れて平らに塗ります。

左官仕上げは下地が本当に大事なのです指輪キラキラ

2010年1月26日

イタリア磨き その1

最近まで、「イタリア磨き」の施工を行いました。イタリア磨きとはイタリアの伝統的な左官工法です。
消石灰」と「大理石の粉」が主成分で、主成分にした上塗り材料をムラを付けて塗り込み、こてやへらで表面をこすって磨きます。
この現場は「マーモリーノ」という材料を塗りました。

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こんな感じで反射して光りますキラキラ

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日本の左官の伝統工法である「漆喰磨き」や「大津磨き」と違って、鏝の模様を出すのが特徴です。

この現場は「浜松市美術館」です。
1月31日(日)に改修工事を終え、リニューアルオープンします。
もし訪れる機会がございましたら、美術品だけでなく、ぜひこの「イタリア磨き」もご覧下さいおすまし

次回、この施工について少々ご説明いたします。

2009年8月7日

現代大津みがき

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キッチンの正面の曲線の壁に「現代大津みがき」の仕上げをさせていただきました。
大津磨き」というのは、一言で「消石灰」「」「紙スサ」の3種類を配合して、光らせる壁のことですが、今回は「現代大津磨き」。

なぜ「現代」をつけるのかというと、「石灰クリーム」「色粉」を配合しているからです。

消石灰」と「石灰クリーム」。元々はどちらも「石灰石」ですが、製造過程が少し違います。
光る泥だんご」を作るときのように、「石灰クリーム」の方が光りやすいのですicon22

その他にもいろんな仕上げをしました。
詳細は、建築家の「イエモノミドリ」icon35さんのブログにて!


2008年7月28日

大津磨き~その後~

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先月、東京のスーパー左官「小沼 充」さんに施工していただいた浜松市浜北区宮口にある「大津磨きicon22」の壁です。
ブログ記事→→→「大津磨きの仕上げ」

乾燥した後の大津磨きの壁は、磨きなのにしっとりとしていて、肌合いが柔らかくて土の色合いもおだやかで、この見ていると吸い込まれそうになります。。。

磨き終えたときよりも、何倍もよくなっています。普通、左官の壁は塗り終えた直後のほうが、しっとりとしていて綺麗なときが多いのですが、大津磨きは乾燥したときの方がよいということは意外でした。。。

このお施主様がなんだかとっても羨ましくなりましたicon01
<おまけ>
・・・実は「お施主様の敷地の土」を使用した大津磨きも施工していますicon22めざすは地産地消!!・・・icon01


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2008年7月23日

大津磨きの完成見学会

先日、左官の塗り壁で「大津磨き」を施工させていただいた現場の完成見学会(7月26日,27日)を開催しますicon35

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私は「光る泥だんご教室」でお手伝いicon22
とてもこだわりのある元請けさんが施工しましたので、「大津磨き」以外にも見所満載です!!

光る泥だんご」は予約制(27日午後13:30~)ですので、見学と一緒に作ってみたい方はお問い合わせ下さいませicon11

2008年7月6日

大津磨きの仕上げ

今日は「大津磨きicon22の仕上げを行いました。
作業していただいたのは、先日中塗りにお越し頂いた、東京の左官職人小沼 充さんと、もう一人、「坂井直幹」さんです。坂井さんは愛地球博にあった「サツキとメイの家」の左官工事も手掛けられています。

完成写真です。

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施工方法は、「灰土(はいつち)」という材料を塗ったあと、何回も押さえます。

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「そして次に「引土(ひきつち)」という仕上げの材料を塗りつけ、思いっきり体重をかけて押さえ込んで光らせます。

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技術の高さに惚れ惚れします。

今回、お施主さま、元請けさまを含め15名も見学者がいて、とても熱気のある仕事場でした。
とてもよい勉強をさせていただきました。
左官の技術がもっと上がるようにこれからも努力していきたいと思いますicon31

2008年6月28日

大津みがきの見本作り


現場の土を使った大津磨きの見本作り」を練習を兼ねて制作してみました。

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このくらい小さいのはなんとか光らせることができました。icon22

これは「引土(ひきつち)」といって、最後に塗る材料です。
土(赤、白)」「消石灰」「紙スサ」が入っています。

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何種類かありますが、現場の土は「」が強すぎるので、「白土」を混ぜて、その配合比率を変えてみました。
ついでに石灰の量を変えています。

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どれが一番光るか?色具合がいいか?いろいろやってみます。が、なかなか難しいです。。。icon07

2008年6月19日

小沼 充さん

小沼 充」さんという東京の有名な左官職人さんに遠路はるばる静岡県浜松市まで来ていただき、土の中塗りを施工していただきました。本当にありがとうございますicon01


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中塗りは仕上げの下地になるため、基本かつ最も重要な工程と言われています。中塗り土を現場で配合していだきました「中塗り土」「」「わらスサ」を混ぜます。砂は嬉しいことに、地元天竜産のものを使っていただきましたicon32

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道具はすべてにおいて手入れ、管理、工夫されて使いやすくなっており、これだけでもため息がでてしまいます。「」な感じと「」が入っている感じがするんですね。よく見ると「榎本」なんて鏝もありました。そうです。左官業界では超有名な「榎本新吉」さんの鏝ですicon22・・・その後、流れるような中塗り作業!
見とれていて写真を撮るのを忘れてしまいましたicon07


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来月、こんな感じの「大津磨き」を施工していただく予定ですicon22

※「大津磨き」とは「」「消石灰」「紙すさ」を材料とした「光る塗り壁」のことですicon22icon22「土」が入っているのでその天然の色合いがなんともいい感じですicon01

・・・えっ!?なんでうちで「大津磨き」を施工しないかって??
おそらく、恥ずかしながら浜松で施工できる左官職人は、ほとんどいないんじゃないかと思います。。。
専用の「材料」と「道具」、そして高度な「技術」のすべてが必要になるとても難しい工法だからです。ということで、これを機会に少しずつ練習ですicon33


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株式会社ハマニ代表取締役 河合滋

代表取締役社長 河合 滋

弊社は約30人の左官職人による職人集団です。

高年齢化に伴い左官職人の減少が急加速していく昨今ですが、ハマニは伝統技術の継承や若い職人の育成、マナー教育、左官の啓蒙活動に力をいれており、これからもさらに飛躍し続ける会社を目指します。

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