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外壁

2015年3月4日

天竜壁掻き落とし仕上げ

弊社オリジナル外壁仕上げの「天竜壁」を施工しましたので紹介させていただきます。
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模様は「掻き落し仕上げ」(かきおとししあげ)といって、材料を塗ったあとにけんざんでがりがり掻いて表面を削り仕上げます。
素材は、天竜砂や消石灰、白セメント、無機質顔料等の自然素材のみで、地産地消を意識しできるだけ地元の材料を使用するようにしております。
この施工方法は、数十年前に「リシン掻き落し仕上げ」というものを多く施工する機会がありましたが、その工法とほぼ同じになります。
今回の現場は、色を土っぽいような感じが希望でしたので、何枚か見本を作成して決定しております。
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掻き落し仕上げの風合いはやわらかい雰囲気になります。サイディングや樹脂系の材料とは質感も異なります。
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お施主様は、この天竜壁仕上げを建築雑誌で見つけて知っていただいたそうです。
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このような味のある左官の工事がもっと増えてきますようにおすまし
2011年3月8日

ステキなおウチ1

昨年末になりますが、お気に入りのイエモノミドリ♪さん設計の家の左官工事を施工させていただきましたので、少しご紹介させていただきます。
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外壁の下地です「木摺り(きずり)」といいます。この上に防水のための「アスファルトフェルト」と、モルタルが剥落しないための金網「ラス」を貼ります。
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次に、中塗りで「モルタル」を塗ります。最後に仕上材の「天竜壁」の材料を塗ります。色つけには「」を使用しました。
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乾きをみて、剣山で掻き落とします。
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こんな感じで仕上がりましたおすまし
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拡大です。少し粗いのが特徴です。
2011年3月5日

洋風の家

洋風の家の塗り壁を行いました。内部はスペイン漆喰。各部屋ごとに模様を付けています。壁と天井の全部が塗り壁で、ビニールクロスが一切ありませんびっくり
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外部は樹脂系の仕上げ材。扇模様になっています。破風や鼻隠し、軒天、玄関ポーチ柱まですべて塗り壁です汗
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左官はどこでも塗っちゃいますちょき
2011年2月26日

櫛引き

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この壁は「櫛引き(くしびき)仕上げ」といいます。※一般的には横に引きます。
材料は樹脂系の外壁材で特に多く施工します。
でも、この櫛引が意外と難敵。数ある模様出し仕上げの中でもお施主さん、設計屋さんとの念入りな事前打合せが必要だと思っています。

理由は、櫛引きの中にも種類(施工方法)があるからです。
A.まず櫛の引き方には最低3つはあります。
①定規を当てて櫛を引く方法
②糸を貼って櫛を引く方法
③フリーハンドで櫛を引く方法

B.次に横長の壁(一般的に2m以上)の場合は、必ずどこかで櫛を2回以上に分けて引きます。一回では端から端まで届かないからです。そして、そのときの継ぎ目を・・・
①スッと抜いてスッと櫛を入れる。できるだけ継ぎ目を目立たないようにする。
②櫛を一度ぐっと止めてから抜き、同じ位置からぐっと櫛を入れる。継ぎ目がレンガの目地のように縦に入ります。

C.また、その継ぎ目と継ぎ目の間隔を・・・
①ランダムになるようにする。
②レンガのように交互になるようにする。

D.また、その長さを・・・
①腕が届く範囲でできるだけ長くする
肩を支点に動かすので、フリーハンドで引くと右下がりの櫛引になりやすい。
②短くする。
遠くから見ると真っ直ぐ引いているように見えるが、継ぎ目が多すぎるとくどくなる。

E.そして櫛の種類もいくつかあります。
①先が鋭角の金ゴテの櫛
②先が鈍角の金ゴテの櫛
③先が四角の金ゴテの櫛
④プラスチックの櫛

F.最後に塗り厚さによって
①厚く塗って、櫛を引いたときに少し材料が垂れるように引く。ボリューム感がでる。
②薄く塗って、あっさりと仕上げる。


AからFまでの条件が考えられます。
したがって、どんな「櫛引き仕上げ」がよいか我々左官屋がちゃんと説明しないといけませんが、やっぱり口で説明しても分かりにくいので、実際塗るときに立ち合ってもらうのが最良です力こぶ
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2010年10月26日

新しい工法

日経ホームビルダー10月号の記事です。

愛知県安城市の「株式会社 明城」さんが開発した大臣認定の土壁工法の紹介の記事の掲載がありました本
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内容を簡潔に纏めると、
・土壁パネルで壁倍率3.8倍
・大臣認定、特許取得
・安価

ということです。

土壁パネルとは、工場でパネルを作成したものを現場でつり込み、現場で土壁を塗るというものです。

乾式ではない、職人の技術も必要とした温故知新な工法です。

さらに、断熱を高めるために屋根瓦も土葺きにしているようです。
全体が土に囲まれた自然素材にこだわった家なんですね家
2010年10月21日

天竜壁と風の散歩道

いつもお世話になっている「ヒロ設計」さんの現場で左官工事を施工いたしました。
家のサブネームは「風の散歩道クローバー
とても素敵なネーミングです。

外壁は弊社オリジナル「天竜壁
できるだけ地産地消の材料を使用した外壁材です。
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こんな感じで掻き落とし仕上げにします。
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柔らかい風合いになります。
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↓ヒロ設計さんのブログにもたくさん写真がありますのでご覧下さいませおすまし

内部の自然素材の珪藻土仕上もご覧いただけます。

それにしても、暮らしやすそうな本当によい家です太陽


2010年6月16日

グラデーションの壁

先日、美容院さんの外壁の塗り壁を行いました。右側に見える柱の部分です。
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仕上げ材料は「ジョリパット」です。
それをグラデーションで色を変えて仕上げています。
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実はこのグラデーション、このように目地無しで行う場合は案外難しいです。
注意点としては、
・色が変わるところでそれぞれが同じ高さ(塗り厚)になるように塗ること
・直線を見せるために、色が混じらないようにすること
・模様もそろえること

などなどとても神経を使います。
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コーナーも綺麗に仕上がりましたキラキラ
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オリジナルのデザインが自由自在。
これが左官の魅力ですおすまし

2010年5月7日

外壁と玄関土間の左官工事

先月、左官工事を施工させていただきました。
その様子がこちらのはまぞうブログで紹介していただきました。
   ↓
「外部左官工事」

「左官工事その2」

「左官工事その3」


外壁は「そとん壁」、土間は「黒モルタル金ゴテワックス仕上」となっております。

2010年2月2日

漆喰の外壁

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この建物の外壁工事を施工させていただきました。

設計・管理は人・建築設計所の建築家の高橋さん。
はまぞうでも楽しいブログを日々更新されています。
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さて、一見何の材料を使用しているのか分かりづらいかもしれませんが、実は「漆喰」をメインに珪砂などを現地で配合し、左官仕上げで施工しました。
風合い、色合いがとてもよく、お施主さん、高橋さん、弊社の職人の全員がよく話し合って、作り上げた壁のような気がします。
2月6日、7日にオープンハウスを行うそうです。

2009年7月30日

住宅瑕疵担保履行法と左官

(難しい話がつづきます・・・。)icon04
昨日同様「住宅瑕疵担保履行法」についてです。

では、「左官」的に考えたらどうなるのでしょうか?概要は、日本左官業組合連合会HPにでています。

どうやら「住宅の外壁」に関することがメインになりそうですicon35
つまり、外壁から雨漏りしないように対策をとるということです。

住宅の外壁では、「下地」をラスを貼りモルタルを塗って「仕上げ」を、塗り壁仕上げや吹き付け仕上げをするケースが多々ありますicon35

その「下地」の規程で、
1.アスファルトフェルト430(昔でいう20㎏/巻)以上
→以前よく使用していた17㎏/巻は×です。
→モルタルラミテクトなどの耐アルカリ用防水紙はOKです。


2.ラスは波形ラス(波形1号)などの700g/㎡以上
→平ラス(メタルラス)は×(窓廻りの補強は可)

3.ステープルは「1019J」以上
→ステープルとはラスを止めるホッチキスの針のようなものです。

4.プレミックス軽量モルタルの塗り厚は、「16㎜」以上。
→プレミックス軽量モルタルのメーカーが認定を取った厚みですので、「15㎜」でもよいメーカーもあります。
→塗り厚「「16㎜」は仕上げ材は含まれません。
(リシンなどでも×らしい。)
→発砲材などが混入したいわゆる「サンドモルタル」などの使用は下塗りでも×。
→「防火構造」の規程ですので「準耐火建築」の場合は、さらに厳しくなります。
→(規程はありませんが)「ネットの伏せ込み」は亀裂防止に有効な対策。


・・・ということですicon20


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まい(米)かまど

しっくいまるわかり大辞典

株式会社ハマニ代表取締役 河合滋

代表取締役社長 河合 滋

弊社は約30人の左官職人による職人集団です。

高年齢化に伴い左官職人の減少が急加速していく昨今ですが、ハマニは伝統技術の継承や若い職人の育成、マナー教育、左官の啓蒙活動に力をいれており、これからもさらに飛躍し続ける会社を目指します。

ハマニのリフォーム部門有資格者のスタッフが、安心いただけるプランを提案。 些細な修繕から本格的なリフォームまで、お気軽に御相談ください。

浜松のエクステリア・外構経験豊富な専任スタッフが、お客様の条件にあったアドバイス。 快適なエクステリアづくりを提案いたします。

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