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左官【外部】

2007年10月17日

『世間遺産放浪記』講演 ~藤田洋三~

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先日、INAXライブミュージアムの「土・どろんこ館」で、藤田洋三さんによる講演会がありましたので、再び常滑を訪れました。

藤田洋三さんは写真家として、大分を拠点に「鏝絵」「土壁」「藁塚」などの撮影と取材を続けております。数ヶ月前、「美の壺」というNHKの番組にも出演されていました。

内容は「世間遺産放浪記」についてでした。

「世間遺産」とは世界遺産とは違って、名所、旧跡ではなく、文化財として評価されにくいような「思わず人に伝えたくなる、後世まで残したいと思う人、もの、風景」という意味のようです。

講演の中で、「アナログが快適なのに、経済性の理由からデジタル化が進んでいく。それらが併存していくのが望ましい。」といった言葉が印象的でした。切れのある分かりやすい話でとてもよかったです。

講演会終了後、外に出るともう真っ暗、ライトアップした「土・どろんこ館」がとても素敵でした。

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2007年10月9日

版築風の見本

「版築」風の見本の依頼がありましたので作ってみました。

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icon06版築とは、一言でいえば「コンクリート擁壁の土バージョン」

型枠を入れるところまで一緒ですが、違うのは少しずつ(30㎝程度)突き固めて施工していくので、地層のようにも見えます。万里の長城や法隆寺の塀にも使用されています。

最近で近場でいうとINAXのライブミュージアム「土・どろんこ館」の外壁でみることができます。

材料は
・湖西の土
・石灰
・スサ
・淡路砂利  を使用しました。

色は石灰と土の配合を変えて3段にしてみました。仕上げは塗付けてから砂利を埋め込んでワイヤーブラシなどでガリガリ。版築ではなく、版築風というのは、突き固めていくのではなく、鏝で塗るので「風(ふう)」をつけました。

正直なところ、こんな見本は初めて作りましたが、色粉には出せない土の自然な色合いがとても綺麗です。
また、たまたま現場からもらってきたその辺にある土でこんな表情がだせるなんて驚きでもあります。

昔の左官屋はこんな風に自然素材を上手に利用していたんだろうな。きっと。

2007年9月25日

再:輪島の土蔵修復活動3

3日目です。
8月に作った「日干しレンガ」の積み作業も少しお手伝いさせていただきました。

この日干しレンガのメリットは、荒壁のように塗りと乾燥の繰り返しがないので、工期の短縮ができます。
レンガ作りに手間(人工)はかかりますが・・・。

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型をはずした日干しレンガをしっかりと乾燥させます。

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こんなかんじで、目地は砂漆喰を使用して積んでいきます。

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積み終えた壁です。

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ここの家の方が日干しレンガの表情を残して欲しいという要望で、急遽、久住さんの発案で所々漆喰で小舞風に模様をつけ、残りは日干しレンガの表しということになりました。
この決断力の早さにはみんなビックリ。

2007年9月25日

再:輪島の土蔵修復活動2

翌日は小舞掻きをしたところに、荒壁土を塗らせていただきました。
左官職人のボランティアが私を入れて2人だけとはいえ、まさか久住さんの目の前で塗ることになるとは・・・。

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鏝跡の模様を付けるのは、この上に塗る材料が剥がれにくくするためです。

2007年9月25日

再:輪島の土蔵修復活動1

8月に引き続き、先日の休みに再び輪島の土蔵修復活動のワークショップに行ってきました。

まず「小舞掻き」を行いました。

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住宅の小舞は作業したことがあったのですが、土蔵は初めてです。
久住 章さんの直接の指導のもと、丁寧にゆるまないように編んでいきます。
この編み方はとても頑丈で,、普通はここまでやりません。

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休憩中に、久住さんが2尺×3尺のこの小舞のサンプルを持ち出してきて、斜めから人が乗りかかって荷重をかけますが、ビクともしません。「土をつけるための小舞ではなく、壁倍率を上げるための小舞」だそうです。約3倍ほどになるのではないかという話でした。

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また、その他に雑談で、最近の住宅では耐震性を上げるためいろいろ努力をしているのに伝統工法で耐震性を上げるための努力はしていない、つまり、柱をすごく太くしたり、小舞や工夫してみたり・・・。もちろん経済的(金銭的)な問題もあるのですが、「伝統工法=正しい」という考え方を改め、大工と左官がもう少し手を組んで伝統工法をさらに改良していくことが大事だ。なんてことも話されていました。

2007年9月16日

泥だんご教室?

本日、泥だんご作りに私の知り合いが遊びに来てくれました。

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下の子は幼稚園生というのに、頑張って作っています。

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光らせるときにはムキになります。

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最後に、記念写真をパチリ。
とってもよい笑顔と泥だんごができましたicon02

・・・帰り際に下地になる土を練ってこねて丸く作りました。
持って帰って乾燥させてくるそうです。
またそれを持ってきて一緒に作りましょう!

2007年9月16日

全国左官技能競技大会

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9/21(金)~24(月)まで「全国左官技能競技大会」が伊豆の松崎町で開催されます。
この大会は、毎年開催されており全国の代表数名が出場し、数日間にわたり指定の課題を仕上げます。

ところで、ここ松崎町は鏝絵で有名な左官の名工「入江長八」の出身地で、その偉業を後世に伝えるため昭和59年にオープンした「長八美術館」があり、左官の聖地?のようなところです。

ということで、この全国大会は松崎町で開催されることが多く、ここ数年は他県で開催していましたが、今年また戻ってきました。

課題内容は以下のとおりです。

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大会中は一般の方も近くで見ることが出来ますので、優れた左官の技術を見るのにはとてもよい機会ではないでしょうか?

2007年9月8日

さば土の泥だんご

先日、「さば土」を紹介しましたが、その泥だんごを作ってみました。

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1.さば土をペットボトルに半分ほど、水を8分目まで入れ、思いっきり振り、数時間程度静かに置いておく。
すると、こんな感じ↓で土の粒子が大きいものから下に沈んでいく。

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2.その中の赤く囲ったあたりのところを抽出する。

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3.そして乾燥させる。するとこの部分は粘土なので固まる性質があるため、少し崩しておく。
その状態が↓こんなかんじ。

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4.このサバ土の粘土と生石灰クリームとのりを適量の配合で混ぜ合わせる。
すると↓こんなかんじになる。

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5.この材料を仕上げ用に使用し、いつものように泥だんごを作ります。
手間がかかりましたが、色粉とはちがい、天然の土の柔らかい色合いがとても良い感じになりました。

今回は泥だんごで作りましたが、昔はこんなふうにサバ土で大津壁を塗っていたんだと思います。

地元の土を使い、壁を仕上げるなんて、とても素敵だと思いません!?

2007年9月5日

綺麗な土2

昨日に続いて綺麗な土を発見。(昨日の場所は浜松市和合町というところです)

今日は湖西市白須賀に仕事の打合せに行ったのですが、そのお施主さんの敷地内にとてもよい土の層があるではありませんか!icon08


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三方原台地にとても多い茶黄色のような色をしています。その場所をくるっと180°振り返ると、


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こんな感じで造成を終えたばかりの更地になっていますが、よく見ると所々にピンクがかったところも・・・。

今度この場所で仕事をやらせてもらうことになりましたので、そのときに少しもらおうっと!

2007年9月4日

綺麗な土

今日、浜松市内を車で移動中、とっても綺麗な土を発見してしまいました。

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地層になっていて、上が茶色で下がピンクの粘土です。
このピンク色に惹かれてしまい、思わず車を降りて写真をパチリ!

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少し削ってサンプル作りなどの材料にしたかったところですが、民家ですし、崩れてきそうな場所なのであきらめました。。。

近場でどこかにこんな感じの綺麗な土を見たことがあるようでしたら、ぜひご一報を<(_ _)>

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